上告とは、高等裁判所の判断に不満がある場合に、最高裁判所に対して不服を申し立てることをいいます。

最高裁判所は、事実問題には原則として触れません。

そのため、上告の理由は、高等裁判所の判決が憲法に違反することおよび最高裁判所の判例に違反することなどの法律問題に限られ、事実に争いがある場合は含まれません。

ただし、刑事事件の場合、判決に影響をおよぼすような法令違反、著しい量刑不当、判決に影響をおよぼすような重大な事実誤認等がある場合は、高等裁判所の出した判決を取り消すことができるため、弁護人としてはそれもあわせて主張することが一般的です。